やっぱり映画が好き

イニシェリン島の精霊のやっぱり映画が好きのネタバレレビュー・内容・結末

イニシェリン島の精霊(2022年製作の映画)
4.0

このレビューはネタバレを含みます

老人と中年男性の単なる内輪喧嘩で最後までもつのかの心配をよそにラストまで魅せてくれた。

初老男性が絶交宣言するぐらいだから凄い理由があるんだろうな『これ以上一緒にいたら君を愛してしまう♡』ぐらいの理由があるのかと思ったら
え、それだけかよ!
でも分からんでもないな〜💩の話で2時間はしんどい😓

価値観の違いを感じた時、相手を冷めた目で見てしまい距離を置きたくなるもの。
だからといって指チョンパは😱
それでも付きまとう中年男性にイライラした(人の気持ちを先読み出来ないのは少々アレなんかな?)
残り時間を有意義に生きたい老人の気持ち、兄を疎ましく感じる妹の気持ちが分かる自分もいた。

あの青年の死は自殺なんだ…
家畜の世話は青年に任せればと言う妹に、その青年さえも居ないからと島に残る理由をはっきりさせるために中年男性が殺したのかと(深読みしすぎか)

ラストシーン、見下し見下されてた二人の関係が対等になったようにも感じた。
八の字眉の困り顔の中年の顔が少し勇ましくなってる。
戦い続ける関係でもまだ相手がいるだけマシとでもいいだけに、、、
対岸の火事のように見える内戦を人間関係に重ねて表現したのは流石、やはりこの監督の作品は一筋縄ではいかないなぁ、考察好きな人には刺さる作品かも。

島国特有の閉鎖されためんどくさい人間関係、人のアラ探しにしか興味のない奴ら(手紙を勝手に開封したオバチャンが許せん)、それとは引き換えに雄大な自然美やアイリッシュ音楽の響きが救いでした。