このレビューはネタバレを含みます
マーティン・マクドナー監督、さすが。
静かに流れる時間の中で、小さな出来事がやがて大きな対立になるグラデーションは現実味があるし惹き込まれた。
この3人のタッグといえば、『ヒットマンズ・レクイエム』。大好きな作品だし、この作品とも共通点がある。切ないし、孤独に感じるし、ブラックユーモアがある。また観たくなった。
主演2人の演技がすごいのはもちろんだけど、それ以上に印象深いのが、バリー・コーガン演じるドミニク。やっぱり、演技力がすごい。周りからはバカ扱いされているけど、可愛げがある。夕食時にフランス語の単語を出すシーンでは、教養があるのが垣間見れるし、パードリックにいい奴だと思ってたと言う最後の出演シーンは涙出た。
全体的には理不尽に絶好を言い渡されたパードリックに感情移入しながら観ていたけれど、急に友人と距離を置く態度を取り、相手を傷つけてしまうコルムの言動が自分と重なる部分があって、反省しながら終始観てた。