歌代

BLUE GIANTの歌代のレビュー・感想・評価

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
4.3
個人的に観た時期が完璧だった。
バンド映画として正しくて、面白い!

脇目も見ず自分の道を歩き続ける猫が何度も登場していましたが、かなり象徴的ですよね。
「やらされてるんじゃなくて、俺がやるんだよ!!」
やっぱり主人公・宮本大の直感的バンド論はもんのすごく正しくて、共感と同時に行動を欠かさない姿勢は刺さっちゃったなあ。

漫画の時点でものすごくプレーヤー思想的に正しい作品だとは思っていましたが、映画ではしっかりと音で説得力があってすごい。
ピアニストが覚醒して上原ひろみになるところはあらゆるカタルシスでノリノリになりながら号泣してた。

というか身につまされすぎて早くから「これは俺の映画だ!!」って思ってたし、何度も号泣した。

演奏中のエフェクト作画が重なる感じ、最近自分のバンドのライブ映像でもやっていたのですが、アニメだとこんなふうになるんだなあと感動。バンドメンバーに「俺らと同じことやってたよ!」と言われてオススメされたときは「まさかあ」とか思ってたけど予想してたより本質が同じだったし、こういう表現でスベッてなかった。

ただ、モーションキャプチャーのCGアニメだけは「うーん…」。
演奏の躍動感が削がれていたし、実際のいろんなバンドのライブ映像と比較してもちょっとなあ…。
上手い人の体の動きの無駄のなさを悪く捉えてしまっていないかなあと残念に思ってしまいました(クレジットを見た感じ実際の演奏者が監修はしてるようですが…)
歌代

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