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BLUE GIANTのmizukiのレビュー・感想・評価

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
5.0
これは、ありのままの命じゃん……。色んな人の命がさらけ出されなきゃこうはならないよねーーー。こんな出力の仕方すごいよ…このとてつもなく大きく激しい感情を映画にしてくれてありがとうございます。炎の、本当に熱いところくらい熱い感情。。生きててよかった。
音楽は感情が全てだと思う。世間には技術だけでもウケる。でも音楽好きにはたぶんバレると思う。好きであればあるほど、技術じゃないって思うんじゃないかなあ。本気でやっているかどうか、音楽を舐めていないかどうか。そこにはシビアかも。音楽を楽しもうとする気持ちの腰を折る可能性があるから、目的がない限り口が裂けても本人には絶対言えないけど。音楽好きが多い世界ほど、うまくても気持ちがなければつまらないと言われてしまう。あんな罵り、本当に技術がなきゃ言われないけどね…。
事故らせる構成大嫌いだけど、腕が心臓や脳と同じくらい大事だってことをわかりやすくするにはああするしかなかったよね。それもわかる。喉の病気で歌えなくなるかもしれなくなった歌手が亡くなりましたよね、ちょっと前だけど。生きる意味が音楽だったら、当たり前だよね。重体でもステージに立とうとするのも、それを止めないのも当たり前だよね。生体的には、音楽をしなくても人間は生きられる。でも、ピアノを弾くことが生きることだって、本人も仲間も理解してるなんて最高だよな。人は感情に生かされてるんだと思う。

極音上映で観ました。とても良かった…。ただ、楽器の音を聴く時にベストのチューニングと日常音などの空気音を聴く時にベストのチューニングは全然違うらしいですね。電子ピアノの音を聴くのに向いているヘッドフォンを使って映画を観たら、左右差がすごくて平面的に聴こえてしまうので全然使えなかったのを思い出しました。音楽を聴くことに特化した劇場だったので、日常音を聴くにはかなりソリッドで、左右の分離も結構感じました。どうしたらいいんだろう、スピーカーを倍置いて切り替えるしかないのか??映画音響まだまだやれます。上映料的に限界なんでしょうけど…。いい音響のためなら、上映料?入場料?はもっと払える。
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