天才と凡才。情熱と努力。私は凡才なので、ドラムの彼がソロを叩いた時にグッときた。サクセスストーリーすぎるなぁと思ったが、あの展開はドラマティックにする為に彼が犠牲になったように思えて苦しい。ほぼほぼ客が目に涙を浮かべながら観てるのも逆に心が離れた。そもそもJAZZという音楽は好きだが、何故椅子に座って聴かなくてはダメなのだろう。眉間に皺を寄せて指先や爪先でリズムをとるより、スタンディングで全身で音を感じた方が楽しいと思う。もちろん座ってじっくり聴いた方が良い楽曲があるのも理解しているが。
映像と音楽モノの手先への違和感は永遠のテーマだ。モーションキャプチャーを使っても違和感を消す事はできないし、場面場面で切り替わる事で余計に変になっている。終盤に魅せたアニメーション表現は勢いがあり最高だった。ラストを引き立てる為だったのか。
