アニー

BLUE GIANTのアニーのネタバレレビュー・内容・結末

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
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このレビューはネタバレを含みます

音楽とそれを表現する絵がめちゃくちゃ良かった〜!!!!!

ストーリーはけっこう個人的な信条と相容れないというか…私が音楽に詳しくないのもあり、入りきれないところもあった。
主人公である大が、理屈より情熱!考えるよりとにかくぶつかってく!って感じのキャラクターなので、何か障害があったときの対応が全部、情熱一点突破!!って感じで、走り込み始めたり(体力はたしかに必要だろうけど…)怪我をおしてライブ出演しようとする雪祈を止めないし、理由なく身体を痛めつけるタイプの熱血を感じてしまって…それだけの情熱があるからこその素晴らしい演奏なのだと思うけど、私にとっては素直に感情移入しにくいキャラクターだった。

雪祈が事故に遭うのもな…展開として安易じゃないか?と思ってしまったのだけど、その後のドラムとサックスのみの演奏がめちゃくちゃかっこよくて、さらにピアノではなく作曲で雪祈は彼らとともにあったんだ…!という展開がすごく熱くて、展開への不満を忘れてしまうほどだった。
雪祈、大怪我したのに無理に演奏しようとするな!!!と思ったけど、SO BLUEに誰よりも憧れてそこで演奏することを切望していたのは雪祈だとわかるので、いたしかたなし…圧巻の演奏だった…。

玉田、本当に良い奴で、自分の感覚にも一番近くて彼に一番感情移入してた。
才能があるわけじゃないけど努力家で、地道な練習をひたすらに積み重ねていく姿を見せてくれるのが良かった。
そして、弱いところのない大、弱いところを見せられない雪祈に対して、玉田は弱さに寄り添える男だよな…!!ボロクソ言われて壁に向き合わざるを得なくなった雪祈と、雪祈の問題だからと何もしない大に、仲間なんだから何かできるかもしれないだろって怒ってくれる玉田、優しいよ…正しさは大にあるかもしれないけど、「仲間だろ」って言ってくれる優しさがあるから、三人での演奏が特別になっていったのだと思う。
でも、留年した理由は留守電じゃなく直接話しな…。

エンディング後、希望を感じるもので良かった。雪祈が音楽を楽しむ姿が見たいよ…。
アニー

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