ShintaroKurisu

BLUE GIANTのShintaroKurisuのネタバレレビュー・内容・結末

BLUE GIANT(2023年製作の映画)
4.3

このレビューはネタバレを含みます

映画館で見ておけばよかった。
音楽系のアニメは個人的に大当たりか大外れかの2択しかないと思っているが、これは完全に前者。何から何まですごかった。

僕はジャズの素養が全くと言って良いほどないが、そんな素人でも玉井の成長ぶりがよく分かるような演出、演奏をしていた。何というか「完璧に上手いわけではないけど熱があって感情が乗っている演奏」を見事に再現していたと思う。

原作も読んだことはないので、きっと端折られてしまった所があったり、読んでいない人間から見ても無理のある時間の進み方をしていた点は少し気になったが、物語の起承転結的な点はすごくはっきりしていて、そういう原作を読んだことのない人間でも分かりやすい内容であったことは間違いない。

個人的には「TAKE TWO」のマスター、アキコさんの存在がとても好きだった。きっと3人にとっての東京の母のような存在なんだろうな…と見てて思ったし、SO BLUEでのライブが決まり、その報告を真っ先にアキコさんにしていた雪祈と報告を受け涙を流すアキコさんの姿もとてもグッと来た。

そして最後のライブも圧巻。展開的にはベタかもしれないけど、そんなことがどうでもよくなるくらい3人の演奏には惹かれてしまった。あの瞬間は僕もSO BLUEの観客席にいたような気分になった。

とにもかくにもすごいアニメ、すごい映画だった。
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