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やがて海へと届くのnumasanのレビュー・感想・評価

やがて海へと届く(2022年製作の映画)
3.8
人は人の表側の顔しか見えないもの…。裏側の顔はわからないもの…。
親しい人でもその人がどんな人なのかを実は知らないことがよくあるのかも…。
真奈(岸井ゆきの)が、すみれ(浜辺美波)と出会い友だちになったけれどもすみれが戻ってこなくなって、初めて彼女の心の内はよくわかっていなかったことに気づきます。
彼女が何処に行き、どんな思いだったのかと考えながら真奈はすみれの足跡を辿るのですが、内向的な性格の真奈を岸井ゆきのさんが言葉にできないところでは表情で微妙な感情を見事に表現していてすごく伝わってきました。
後半にすみれの隠れた部分が表現されるのですが、なんだかやるせない気持ちになりました。
そして最後に真奈がビデオカメラに語りかけるシーンは、とても切なく思います。
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