このレビューはネタバレを含みます
苦しさに沢山共感してしまった
親友であり、憧れである大好きな人が居なくなってしまった苦しさを僕は受け入れることが出来るだろうか
そこのつらさの共感はそこまで誘っていないだろうけど自分も飲みの場とかすごく苦手だからもうその時点で真奈の苦しさがわかってつらくなってしまった
真奈はすみれが言う通り本当に強い
すみれのことでまだ前に進めないでいる中楢原さんが居なくなってしまう
そんな中でどうにか進もうとして努力している
難解さが散りばめられていたけどそれでもしっかりと心に感じられるのがすごい
心情を描ききらないことで人物に深みが出ていて、だからこそ主人公も観客もすみれを追いかけてしまう
また、僕らは人の全てが分かるわけなくてその人の見えてない部分、本当はどう思っているのか分からないということに気付かされる
初め、浜辺美波に全然ピントが合わなくてとにかく岸井ゆきのを映したいんだなと思っていたんだけど、その撮り方はちゃんと後半のためで、意味があるとわかった時素直にすごいと思った
視点の転換によって映画に沢山意味が付加されていくのを感じた
ラスト30分くらい視点が変わるだけでこんなに見えてくることがあるんだと分かり、世界の片側しか見えてなかったんだなと気付かされる
自分の世界と相手の世界は違うことをちゃんと理解していかなければ