喪失についての物語なのだが、とても良いところと、良いけど説明が足りないなと思うところ、そして少し押し付けているように感じるところ、いろいろ混ざっていた。
故人の想いにもっとちゃんと向き合うべきだったのでは？という重みは誰しも抱えて生きていくものだとは思うが、この映画の場合はかなり何重にも重なる喪失の重みに見えてそれでも抱えて考えながら生きていくのだなと。。
しかし残された人も含め最終的に全ての人は海へと届く。身体としても気持ちとしても、土となっても煙となっても、いつかは行き着く先ということかもしれない。
ネタバレ
すれ違う想い、わかってなかった想い、わかっていても答えられなかった想い、そういうものが突然消えたとき、どうしても迷い、さまよってしまうものだという話なのかなと思った。そして行き着く先は人それぞれ。
そこが良きところでありますように。
アニメーション部分はかなりリアルで、苦しい描写が長すぎるのではないかと感じた。その後の、こうなのでは？という希望の提案のようなイメージは少し詩的すぎるという印象。
浜辺美波は、普通の人を演じるには少しハンデに思えるくらい美しすぎたように思う。顔に見入ってしまって話が入ってこない瞬間があるというか。
