衣服は人の手で作られる。それは誰の手でどのように生まれるのか。 インドの西ベンガル州、バングラデシュとの国境に近い町 Phulia(フリア)。 かつてインド独立運動の象徴となったKhadi(カディ)は、今も彼らの生活の中心にあり、 ファッションブランドであるYANTORは、この地に住む彼らのもとでKhadiを作っている。 長い時間をかけて、歩くようにゆっくりと紡がれた糸はどこへ行き、私たちに何をみせるのか。 紡がれた布と共にインド国内を移動し、出会った人々に衣服を着てもらうことで、 土地や民族といったコミュニティの中にある一人一人の個性を映し出し、 そこに生まれたシチュエーションを記録していく。