…ジョンの30歳の誕生日に、"ブルース・ブラザース"が1位に…"SNL(サタデー・ナイト・ライブ)"は大人気で、"アニマル・ハウス"も大ヒット…嵐のように生きた稀代のエンターティナー…ジョン・ベルーシ…
初公開となるジョン・ベルーシ本人の音声や妻ジュディスに宛てたラブ・レター、自作の詩、プライベート映像の他に、親友ダン・エイクロイドを初めとする所縁のある仲間や関係者、そして妻ジュディスのインタビューで構成された知られざるベルーシの姿を映し出すドキュメンタリー。
確実にアメリカコメディ界の流れを変えたベルーシは、その過激というか破壊的な芸風とは裏腹に実に繊細でナイーブな一面を数々のエピソードを重ねることによって魅せようとする構成になっています。
幼少期からの要所要所のエピソードは、独特のタッチで描かれたアニメーションで表現されていまして、これが結構良かったです。
ジョン・ベルーシと言えば、"ブルース・ブラザース"での"ジュリエット・ジェイク"がやはり一番なんでしょうが、私は、SNLでの"サムライ"シリーズが一番好きなんです。
"あ〜じゃ、ホジャ、ごにょごにょごにょ…だぁぁあ!"
ベルーシ曰く、三船敏郎らしいのですが、器用に片方の眉を上げ下げし、ごにょごにょ言いながら最後は絶叫して刀を振り回す姿が最高なんです。
昔はネットなんて無く、中々観る事が出来なかったのですが、どーしても観たかった私は、SNLのビデオをなんとか入手して観てました。
当然、字幕無しなんで殆ど意味がわからないんですけど、"サムライ"シリーズは笑えちゃうんですよね…
膨大なインタビューで描かれるエピソードの数々では、晩年のベルーシの姿が浮き彫りとなり、居た堪れない…更に、ハロルド・ライミスやキャリー・フィッシャーのインタビューは、御本人が他界されていますので、別の意味で切なくなるのでした。
そして何より、大親友のダン・エイクロイド…
ベルーシ亡き後のエイクロイドの姿をみるにつれ、ポッカリ空いた穴を何とか埋めようともがき続けているような気がずっとしていたのですが、エイクロイドのインタビューでやはり自分の予想は当たっていたのだなと実感していました。
エルウッドは、ずっとジュリエット・ジェイクを探す旅をしていたのですね…でも、ベルーシの代わりになれる人なんている訳がないんです…切ないです…
ベルーシが生きていたら、間違いなく"ゴースト・バスターズ"に出ていたでしょう。
33歳…早すぎますよ…