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ラーゲリより愛を込めてのmarucoのレビュー・感想・評価

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
4.0
主役の山本幡男氏は元嵐メンバーの二宮和也くんが扮する。
嵐には全く興味も関心も持てなかった。だけど二宮和也くんはどこか違った。私は彼のさり気無さシンプルさつましさがとても好ましいと感じる。こんな思いが当たってるといいなぁ(笑)
本作では二宮和也(ニノと呼ぶらしい)が山本幡男氏をごくごく自然に演じきりいつの間にかそこには二宮和也は視えなくなってた。同時に役者として素晴らしいと感じた。

そして私はこの山本幡男氏の、
どこまでも優しく慎ましく、尚も
愚直に生きる姿が眩しく痛ましい。
やっぱり泣いてしまった。
そしていつもどんなときも彼はあえて自身を楽天家と扮っていた気が
してならなかった。彼には人に自己の繊細で、か弱い部分を見せたくない、気を遣わせたくない、という固い意志があったのであろうと想った

彼は唯一無二の偉人であり、
人格者だった。

人の尊厳を無視しあらゆる物を
略奪する行為があるとしても、
あったとしても、
「自分の頭の中で考えたことは、  
誰にも奪えない!」
山本幡男さんの言葉です。
これはすごく心に遺る言葉でした。
ずっと私は持っておこうと思いました。記憶として持っておこうと思いました。

そして【ダモイ】とはロシア語であり「家へ、故郷へ…、」の意。
シベリアからの帰還兵が持ち帰った言葉のようです。
とても悲しく儚い言葉です。
ダモイ💓…、
叶えて差し上げたかったです。

本作はノンフィクションの映画化とのことでした。拠って映画として濃厚に作り込むといった印象は少なく感じました。もちろんとても胸を打たれる作品ではありましたが、
あえて時系列的に比較的淡々と表現された作品のような気がしました。

妻役の北川景子さんも素敵でした。
哀しき良妻賢母を見事に演じられました。私は久しく、
邦画の良さを満喫しました。

私は奥様の山本モジミさんを、 
モミジ🍁さんだと思い込んでました。かんにんして下さい、失礼しました。そしてごめんなさい🙇

そしていつかマタアワセテクダサイ💐
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