私の祖父がシベリア抑留の体験者であったこともあり、ちょっと興味が湧いたので鑑賞。
生前、祖父はふと思い出したようにシベリアの話をよくしていたが、いかんせん話だけだったので、収容所の様子とかは本等で写真を見るしかなかった。
この映画では収容所のセットがつくられたようで、祖父から聞いた話がより立体的に感じられた。食事の様子や主人公達が寝るところなど、話に聞いていたまんまだった。
ちなみに私の祖父は、最初ソ連とモンゴルの国境で草刈りをさせられ、その途中に栄養失調で倒れ、病院送りになった。その後、鍛冶の経験を買われて農村に送られたらしい。そこでは地元の人達と交流しつつ、ノルマを達成しお金を貰っては市場へ行ってパンを買い、仲間で分けたという。
この映画の登場人物とは違い、4年位で帰ってこれたそうだが、それでも家族にはもう死んだと思われていたようで、葬式も済み、帰国が決まったときにはとても驚かれたらしい。
途中、収容所から手紙が送れるようになるまでは、生死もわからない夫を生きていると信じて待っていることは、なかなか簡単なことではないと思う。
原作本も読んでみたい。
