Yuri

ラーゲリより愛を込めてのYuriのレビュー・感想・評価

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
4.0
二宮さんの演技が苦手なので避けていましたが、瀬々監督だったので観てみました。実話だという前提ありきだと普通に何度も泣けます。真っ新な善人は戦中戦後は生き残れないよなぁと思ってしまいました。本作の妻のようにその真相を知っても「そういう人だから」と許せる人もいるだろうけど、「それでも帰ってきて欲しかった」という願いを叶える為に、一直線に突き進む原(安田顕)や相沢(桐谷健太)のような人も、その想いを知ってしまえば絶対に否定は出来ない。あらためて人が人の心を諦めるような戦争は絶対起こしてはならないと感じました。もう起きちゃってるけど(涙)生き残るのに最も強い武器は人を想う気持ちの強さなのでしょうね。それは私も日々感じています。会いたい人、守りたい人がいない人間は自暴自棄になるし脆い。5年、10年と会えない年月が続いても会えると信じ合える相手がいるのはそれだけで人生の素晴らしいギフトです。大切な人の大切さにあらためて気づかされる作品です。
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