二宮さん自身がインタビューでも仰っているように、まさに「どのシーンを切り取っても素晴らしい」演技の映画です。
同じ映画で3回以上涙を流させられたのはかなり久々です。
実話ベースとのことですが、ストーリーがとても悲しく心に響く内容で、しかし物語の根底に「希望」のメッセージがあるため前向きにもなれる良い映画だと思います。
主人公だけでなく妻役、収容所で出会った主要人物それぞれの境遇や思いも丁寧に描かれていて、それぞれのキャラクターに深く感情移入できました。
役者全員が作品と人物に敬意をもって真摯に向き合っていることが伝わるような演技であり、各々が家族にどんな思いを寄せているのか、悲しみと喜びに深く共感できました。
内容としては感動映画ですが、これ見よがしに露骨に泣かせにくるような嫌な感じではなく、人として共感すると自然と流してしまうような涙なのでスッキリとした気持ちの良い感覚です。
正直ここまで良い映画とは想像していなかったのですが、期待を大きく超える内容で満足しています。
これはいい映画です！
