つきこ

ラーゲリより愛を込めてのつきこのネタバレレビュー・内容・結末

ラーゲリより愛を込めて(2022年製作の映画)
4.1

このレビューはネタバレを含みます

実話に基づいた戦時中の話とのこと。
戦争中の話ってなんて人間って愚かなんだろうとすごい考える。

・言葉もわからない終わりの告げられない極寒の重労働
・営倉の南京虫の刑は庇ったものも戦意喪失するほど酷い刑
・しかもやっと帰れるとなったのにまさかのダモイ延期。

この時点で心折れそうになりながらも
ちょっとした水浴びや野球で生きる糧を見出してきた。
このシーンは、みんなが大喜びして
自分の日常がいかに幸せか気づくレベル。

ハガキがきっかけで生きる希望を無くした人もいて、
それでも山本はみんなを励ましていたが
山本自身はガン。
家族に会うことを生きる糧にしていた山本の心情は計り知れません。

信じて待つということ、待っていても結果が報われることがないことがどれだけ辛いのか。

遺書を書いて、その遺書はみんなの記憶を頼りに家族まで送り届けられた。
このシーンは涙が止まらなかった。
山本の人柄あってのこの団結も、山本のために家族がどこに住んでいるのか、当てもなく尋ねるということがほんとにすごい。

平和になった今もちょっとした不幸や愚痴やら止まらない日常を生きているけど、
生と死を比べると、小さいことだと人蹴りしてくれる、
大事なことに気づかせてくれる映画でした。
つきこ

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