実話なので星なし
シベリア抑留、という歴史的事実の名前自体は聞いたことがあったけどその内実どういったことを指すのか全く知らなかった。壮絶。
戦争というのは終戦を以ておわりー!日常ー!となるものではない、ことは理屈では分かってたつもりやけど。それでもここまで長い間希望の見えない生活を強いられていた捕虜たちの苦悩はいかばかりか。
製作陣は「夜と霧」を、読んでから作ってる気がする。「生きる」こととは希望を捨てずに未来を見据えること。それをしないなら死んでいるのと同じ。
こういう状況でこういう影響を及ぼせる人は希少よなぁ。そして大好きなロシア語を話せることが、のちの自分の運命を決定づけるなんて…人生とは。遺書の部分がまさか実話とは。。
悲しい話。
でもさ、ホロコースト映画の多くがドイツによって製作されてることを考えると、日本はもう少し自分らの戦争犯罪を描くべきではないのか。