燃えあがる女性記者たちのいいんちょのレビュー・感想・評価

身分制度と性差別が色濃く残る「さす九」を10倍濃縮したようなインドで、被差別民の女性達だけで切り盛りするメディアに密着。命を危険に晒しながら腐敗した権力に切り込む彼女達への反発は当然ものすごい。そんな記者の妻の帰りが遅い、となじる夫が鼻くそみたいに見える。

性差別、性暴力の告発者であると同時に、被害者にもなり得る立場の記者達。終盤で、親の圧力に負けて結婚し、退職した記者が、披露宴（のような祝いの席）でおめかししているのに、虚な目をしているシーンが印象的だ。