シリーズ2作目にして、ものすごく映画として評価が難しい衝撃作。全体の評価が低いのもまあ納得ではあるんだけど、映像は結構クオリティー高いと思うし、後半の展開はどのスラッシャー系作品にもないぶっ飛び方をしていて、決して完成されているわけではないけどシュールさに面食らいまくりだった。まず、前作から顔を出していたSF要素が後半で一気に開花して別ジャンル作品に転換するのと、その中身も前半取り憑かれた前作主人公のゾーシャの殺戮から逃げる王道スラッシャーの世界観から、地球外生命体に取り憑かれたゾーシャとアダム目線のシュールなブラックコメディのような世界観に様変わりしている。唐突なベットシーンも衝撃かつ度肝抜かれて笑ってしまった。終盤はボニー&クライドのような犯罪カップル要素みたいなものすら出てきて、ラストもヘンテコではあるのにアダムとゾーシャを思うと謎の切なさが込み上げる。何だこれは作品ではあるんだけど、結局楽しく観ていたので個人的には好きだし、わりと記憶に残る内容だった。
