峰不純子

ブラック・フォンの峰不純子のレビュー・感想・評価

ブラック・フォン(2022年製作の映画)
3.3
ホラー、というよりスピリチュアルスリラーかな。

70年代、子供たちの失踪が相次ぐ町が舞台。
その時代らしい雰囲気や出てくる子供達がみんな素晴らしい。
特に主人公フィニーの妹ちゃん!
可憐な可愛らしさの見た目に反してちょっと口が悪かったり兄をいじめる子に殴りかかるなどなかなかアグレッシブ☆
そして、母親譲りの特殊なチカラも。

前半の子供達の日常や、そこに忍び寄るグラバー(人さらい)の不気味さなどの描写はとても良かったです。

中盤フィニーがさらわれてからは、グラバーの怖さと言うよりも、鳴らないはずの電話が鳴ってくるという不可思議さに重きが置かれてしまいます。

このグラバーは少年ばかりさらって何が目的なんでしょ?
裸にマスク姿で「イタズラ少年」遊びとやらで、鞭で叩きまくるらしいという事が会話から分かるけど、犯人はサディスティックな小児性愛者なんですかね??

そして何故か少年の自主性を重んじるのか、自ら手を出して来ず、ひたすら裸で待ってますww
ゲームで負かして罰を与える事を期待しながら…。
終盤に揉みあってマスクが外れた時に「いやぁーーーー‼︎」てw
さらっておいて待ち子な恥ずかしがり屋かww

そんなわけで、肝心な子供殺しのグラバーさんは最後まで素性も目的も分からず、全然怖くなかったのが残念です。
子供達が何をされたのかもう少し具体的にしてくれたら、主人公に差し迫る恐怖というのが感じられて怖くなったと思うんですけどね。
それと推理している薬中の弟、必要でしたか??
いろいろ撮ったのに長くなるからとかであれこれカットしたのかなー?

とあるドッキリシーンで、両隣にいた彼女連れの男性が、二人揃ってビックリ飛び上がっていたのが印象的でしたw
峰不純子

峰不純子