まずブラムハウスのオープニングシークエンスがリニューアルされてるのを知った。
黒電話が鳴る度にそれぞれの人生と脱出のフェーズが並進していく展開がとても面白く、その中で一人一人の被害者の「名前」と、その少年が何をしていて、どんな子だったのかというのにきちんと触れているのが好印象。
原作がスティーヴン・キングの息子だそうで、残酷で理不尽な現実に立ち向かうジュブナイルのひたむきさが、確かに受け継がれているように感じる。
警察の理解が早くて一切雑音にならないのもすごく助かった。
またジャンプスケアとインパクトあるビジュアルが何か所か結構ホラー。
フルフェイスだったりハーフの上だったり下だったりするマスクが、尽くグラバーの面相を不明で不定のものにしていて、不安と不気味を増長させていた。
随所の記録っぽい8mmフィルムな質感の映像もエモくてすごい魅力的。その他もいちいち上手いアングル、カメラワークで緊張感が途切れることなく、全体的にすごく上質だった。