Keito

ブラック・フォンのKeitoのレビュー・感想・評価

ブラック・フォン(2022年製作の映画)
4.0
仮面を被ったイーサン・ホークの影。迫る殺人鬼。

子供たちを誘拐するその男の正体は何者なのか?

スコット・デリクソンが描く新感覚サイコ・スリラー。

この作品はホラーの仮面を被った清々しい青春奮闘物語です。主人公の男の子の弱い姿からグラバーを自力で倒すまでに至った成長物語でもあり、夜な夜な不可解な電話(ブラック・フォン)が鳴る、その真のメッセージとは何なのか?などミステリー要素もあり、102分という短い時間でかなり見やすいと思います。

そしてイーサン・ホークの圧倒的な演技力も本作の見所。
かなり振り切った新鮮なヴィランであり、仮面をつけた時とつけてない時に人格が大きく変わるのは今までにない設定で興味深かった。
しかし、なぜ執拗に子供を誘拐するか?の具体的な理由が欲しかったです。ある意味、バックグラウンドが不明瞭なキャラだからこそ良かったのかもしれませんが、、、。

映画情報

「ドクター・ストレンジ」「エミリー・ローズ」のスコット・デリクソンが監督、「透明人間」「ゲット・アウト」などスリラー作品の話題作を多数送り出しているジェイソン・ブラムが製作を手がけたサイコスリラー。コロラド州デンバー北部のとある町で、子どもの連続失踪事件が起きていた。気が小さい少年フィニーは、ある日の学校の帰り道、マジシャンだという男に「手品を見せてあげる」と声をかけられ、そのまま誘拐されてしまう。気が付くと地下室に閉じ込められており、そこには鍵のかかった扉と鉄格子の窓、そして断線した黒電話があった。すると突然、フィニーの前で断線しているはずの黒電話が鳴り響く。一方、行方不明になった兄フィニーを捜す妹グウェンは、兄の失踪に関する不思議な夢を見る。原作はジョー・ヒルの短編小説「黒電話」。出演はイーサン・ホークほか。
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