おたしん

愛すべき夫妻の秘密のおたしんのレビュー・感想・評価

愛すべき夫妻の秘密(2021年製作の映画)
3.1
ルシルボールもアイラブルーシーも調べたうえで臨みましたが楽しみきれなかった。
細部まで徹底して修正していくプロ意識と面白さに対する自信があるゆえに自分の意見を押し通すプライドの高さ。
この時代にもすごい女性がいたもんだってのと苦手すぎるタイプの人間でした。

大人気ホームコメディの裏側。
演者と制作陣で意見飛びまくり。
ルシルのこだわりが揺るがなすぎて。
"こうすれば面白くなる"の確信があったんだろう。

時代はもちろん国も文化も違う地でのコメディなので笑えたりはしません。
ここは共感する必要なさそう。

『マンオンザムーン』のジムキャリーを思い出した。
当時の笑いが理解できるわけではないけど役者の似せ具合というか本人そっくりな演技が凄いんだろうね。
主演女優賞と主演男優賞のWノミネートだもんな。
『Mank』のゲイリーオールドマンもそうだったけどこれ一般の映画好きぐらいじゃ分かんないんだろうな。

前半はただ話が進んでいった感じで付いていけてなかったけど後半から少し楽しめた。

妊娠どうするか問題ね。
「ベッド離れてるじゃん」ってそこまで細かく見てるかな視聴者w
隠せないなら劇中でも妊婦として演じて実際に産んじゃえばって考え方すげえな。

撮影現場歩き回るシーン『バードマン』みたいになってた。

終盤は一気にストーリー動いたな。
電話の相手にビックリしてどうやって繋げたんだとか思ってたけど喜ぶの束の間すぎて結局男なんていつの時代もこんな感じよねって。

冷静に考えて物凄く波のある1週間を見たわ。
曲がらないルシルも少し変わったように見えたし。
彼女が才能あるのは結果出してるから分かるけど1人で作れるかというとそれはできないのでチームでって考えると妥協も必要ですね。

とりあえずニコールキッドマンとハビエルバルデムの演技の評価高いのは分かりました。
ドア近いから帰ってきたの気付くでしょってくだり見すぎて忘れられない。
おたしん

おたしん