モモモ

僕を育ててくれたテンダー・バーのモモモのレビュー・感想・評価

3.9
ジョージ・クルーニーが監督した映画って痒い所に手が届かない作品ばかりだったんですが、本作は本当に丁度いい作品で多いに楽しめましたね。
性善的でも無く、露悪的でもない。
善人は善人のままに、ロクデナシはロクデナシのままに。そのバランス感覚が作品の奥行きを削いだ様にも思えるが、個人的には丁度良い作品だったので文句無しです。
タイトル通りの「父親代わりの男達がいた」テンダー・バーを振り返る物語。
子育ての上澄みだけを体感してる父親擬き…とは言えないですよ。書物を与え、休日は連れ回し、学費を出して、最後には車も継承する。
そんな二枚目で三枚目な「叔父」を好演するベン・アフレックが最高、最高、最高ですよ。
ちょっとバットマン以降のアフレック、脂が乗りすぎじゃないですかね。最後の決闘裁判もベストアクトだったし、時代が再来しましたよアフレックの。
成功者の振り返り自伝じゃないか…なんて斜に構えていたら、大学卒業以降は中々に踏んだり蹴ったりで掌を返してしまいましたね。
本当に困った時は司法に頼りましょう。
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