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デューン 砂の惑星PART2のjasmineのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.8
しっかりとスケールアップした映像美と迫力による没入感がたまらない。月並みな表現だけど、綺麗なシーンには見惚れてしまうし、緊迫感のあるシーンでは本当に息が止まりそうな感覚さえある。IMAXで観ましょうこれは。間違いない。
上映時間166分の間、集中力が途切れることは一切なくずっと食い入るように観ていた。
Part1のリバイバルでお披露目された一部の映像や予告編にもあったシーンですら、まるで初見の時と同じように興奮させてくれる。むしろ知っているからこそテンションが上がっていたかもしれない。

今パートの目玉キャラクター(と勝手に思っている)である次期男爵フェイド=ラウサの異質な存在感が半端なくて、彼の出てくるシーンでは毎回緊張していたと思う。ハルコンネン勢はみんなスキンヘッドに真っ白な肌で統一されているにも関わらず、圧倒的に目立っていたよね。演じているのがオースティン・バトラーであることにしばらく気付けなかったぐらいマッチしてる。あまりトップに立つような人物であるとは感じないんだけど、魅力的というか、ある種のカリスマ性を秘めているような気がした。箱の試練も余裕で耐えてそうだしね。その後の会話的にむしろ喜んでいたかもしれない。

あとはとにかくね、1作目だと控えめだったサンドワームの描写が今作は最高すぎる。登場時のゾワっとする感覚はそのままに、本当にただただその大きさに興奮を覚える。しかもそれをフレメン達が普通に乗り物扱いしてるのが面白い。皇帝軍(サーダカー?)たちとの戦争シーンでも、そのパワーはもはや一方的な蹂躙に近くて、香辛料集めに対する攻撃力も含めたフレメンの力までをポール父は見抜いていたのかな。だとしたらすごいな。

ガーニィが生存していてまた頼れる腹心として戻ってきたことはとても嬉しいことだったんだけど、そのほかにはレディ・ジェシカの二面性に少し怖くなったり、チャニの複雑な心境を思うと感情が迷子になる。特にチャニの表情がね、辛いね。ここから大領家との新たな戦いが始まることへのワクワクに加えて、どこか不穏な空気を感じるようだった。

今回はティモシーとゼンデイヤに加えてフローレンス・ピューも参加で、同世代のこの規模の活躍を見ていると憧れの気持ちでいっぱいになるな。
前作に引き続きレベッカ・ファーガソンの綺麗さは健在だし、レア・セドゥも謎めいた女性で素敵だったね!
上でも書いたように生存のおかげでジョシュ・ブローリンが見られたのも嬉しい。デイヴ・バウティスタはどうなったかな...?

早くPart3が観たいよ!!!!
最高の体験をありがとうドゥニ・ヴィルヌーヴ監督。


030/2024
jasmine

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