TakayukiMonji

デューン 砂の惑星PART2のTakayukiMonjiのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
5.0
まずもって色々と前置きを書いておく。
前作は未だ完成していなかったDuneの映像化の歴史を切り拓いたドゥニ•ヴィルヌーブあっぱれだったので満点をつけた。前作も公開日に観に行って、記憶がなくなっていたので、アマプラで急いで復習して臨んだ。今作ではその全貌がさらに明らかになり、度肝を抜く完成度であった。
(点数はあまりロジカルな決まりはないのだけど、基本的には、点数は作品に対する絶対評価でつけているが、今作についてはシリーズ2作を踏まえて、満点とした。また、本来の自分の一番好きなジャンルはサスペンスとSFであり、今作は贔屓目であるのであくまで個人の主観が強い。)

ドゥニ・ヴィルヌーヴはSFとサスペンスが好きな自分としてはとても好みな映像作家。「メッセージ」では圧倒的な映像美で新たなSFの傑作を生み出したし、「プリズナーズ」や「灼熱の魂」のようにミステリアスで緊張感のあるドラマを生み出し、はたまた重低音の演出で煽るようなクライムサスペンス「ボーダーライン」も素晴らしかった。ほんと自分の好みど真ん中だった。「ブレードランナー」はそこまで刺さらなかったけど。
脚本は別の人が書いている作品が多いが、その分映像の完成度が毎回素晴らしい。

今作は前回でこじ開けたDUNEの映像化の扉をしっかりと踏襲し、進化させ、SF巨編としてやり切ってくれた!
砂虫の群れはナウシカのオームだったし、とにかくバトルシーンの迫力と緊張感、音響も映像も新次元だった。素晴らしい没入感。
また、ドラマ部分も、救世主として覚醒していくポールの成長もそうだが、真実を知っていく中で、光と闇(サーガには必須の要素)に揺れる主人公のキャラクターがラストまでヒリヒリした。

勝手に完結を期待していたけど、またもや寸止めされたにも関わらず、また観れるワクワクがたまらない。

ありがとうございました!!!
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