隣に座ったハルコンネン男爵の荒い息遣いと永遠の体掻きむしりムーブに悩まされながらの3時間だったことを除いては、IMAX GTで観てよかったと思える久々の超大作。
映像と音の両方がここまで優れた迫力を持っている作品はないのでは!と思ってしまうほどで確実に逃してはいけない映画体験。
多種多様なシチュエーションのアクションシーンを放り込んだ3時間には退屈になることはないし、様々な作品の原点であったことを感じさせる物語の展開には、本家本元たる威厳性すら感じてしまう。
映像のルックやデザインも痺れる部分は多く、やはり ドゥニ・ヴィルヌーヴ好きだなと。
ただ、ドラマ面では1と同様にそこまで前のめりになるほどのエンタメ性を感じなった。
個人的にはここまでの上品さを排除して、もっと運命に対する葛藤や恋愛要素の確執等をわかりやすく誇張してくれれば、エンターテイメントととして強烈なものになったような気もする。
ドゥニ・ヴィルヌーヴ作品ではまず望めないことだがw
あとは、1も2も終わり方の引っ張りは弱い。
続編の制作が決定していない分難しいのかも知れないが、いくらでも面白いグリフハンガーは出来るだろうからこそ、幕引きの静かな終わりに1同様少し残念な気持ちになってしまう。
隣のハルコンネン男爵もあったので
もう一回くらい見ても良いかと