かこじ

デューン 砂の惑星PART2のかこじのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.0
レイトショーにも関わらず、30人程度と多め。
外人さんもチラホラで、さすがビックタイトルだけある。

前作は弱々しかった、ポール=ティモシー・シャラメが、本作ではっきりとたくましくなった。
フレーメン=中東アラブ人に見立てた、白人酋長もの。
『ダンス・ウィズ・ウルブス』や『アバター』『ラストサムライ』のように、異文化コミュニティによそ者が成り上がっていく様はワクワクする。
自分もこういうの大好物。

今回は中東文化が強く表れていて、衣装や建物のデザインに、相当力が入ってる
砂漠はイエロー色、対する悪役ハルコネン家は白黒と、やり過ぎなくらいの対比。

羽ばたき飛行機や移動採掘要塞など、ワクワクするガジェットが登場し、ゲリラ戦描写が細かくて良かった。
『スターウォーズ』も原作DUNEの影響を受けてるんだっけ。
思えば、『ブレードランナー2049』でも未来ガジェットが沢山あったので、監督の得意分野なのか。
デビット・リンチ版はクリーチャーで、ヴィルヌーヴ版はガジェットがメインかな。

一方、予言やら陰謀描写がじっくりねっとりなので、3時間が長く感じてしまう。
そしてアクションシーンが暗くて見づらい。雰囲気アクション。
映画館だからいいものの、スマホだったら何やってるか分からないだろうな。

「パート3へ続く」がいつ出てくるか、どきどきしながら観てた。
ティモシー・シャラメがゼンデイヤにあの仕打ちをするのは、悪い予言を回避するためなんだな。
次作が大変待ち遠しい終わり方だった。
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