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デューン 砂の惑星PART2のA8のレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.0
んー!面白い🤣

前作がうまい具合に前振りとなっており
戦争、内戦、内乱、侵略、恋、再会、信仰、未来、、、
全てがさらに高次元で映像と化していた。


確かに、〜家とか人名など
頭がこんがらがることもある、、
だが、作品の圧倒的な完成度で
物語にスッと没入できる‼︎



特に印象的だったのは、、

主人公ティモシーシャラメ!
より、、ゼンデイヤ。


フレメンの強い心を持つ女性チャニ
彼女は前作からポールと恋仲??
のような関係になっていたが
今作は序盤よりこの関係は確定した。

彼女が、彼に対して心を許すときから
全てを彼に捧げるようとしていた
ときに厳しく、優しく、、
彼女の愛が伝わってきた。

しかし、ポールはあくまでも皇帝
それだけではなく崇められる預言者という立場。
その立場をある出来事を機に
ポールは再確認することになる。

それ以降、彼は“預言者”として民の上に立ち人々をまとめ上げていく、、

だが、チャニは民は自らの意思に従いフレメンのために闘うべきだと考える。
預言だとか、、宗教的なものに縋るべきではないと。

フレメンの若者の間ではその考えが主流だったが、
ポールが徐々にフレメンに貢献するとともに評価され、認められ、、
若者たちも彼を預言者として崇めることに。

2人の間には確かに愛はあるはずだ。
だが儚くとも離れていく2人の距離、、

そして、
最後のゼンデイヤの涙で完全にやられた。
彼女が主役なんじゃないかと思うほど、、



文句なしの素晴らしい映像美と
盛り上がってきた宇宙戦争。(めちゃざっくりと言って、、)
そして、フレメンやアルキメデス家、、
はたまた預言者ポールの運命とは?
そして!ゼンデイヤは何処へ、、どうなる?
今作の終わり方は、、
絶対続きやってもらわないと困る😒


やっぱなんといっても
ドゥニヴィルヌーブ監督!!
彼の創り出す
無機質×人間物語×圧倒美
一見、矛盾している無機質と人間さ

しかしこの二つがうまく重なり合い
より高次元の“リアル”を作り出しているのだ。

変にリアルを作り出そうとすると
有機的×有機的=作り物感、、

だが
リアルとは
盛り上がりというか
あったかい、、活動的な、、
だけではないはず。

静寂というか、冷たさがあり
盛り上がりが生きるし
人間の生きる現実とはそのようなものだと思う。
それがリアルを創り出している思う。

この矛盾しているような無機質と人間さが
創り出す世界観は
リアルそのもの、、
だから彼の作品が好きなのかもしれない。


まとめて、、
さすが!ドゥニヴィルヌーブ

ゼンデイヤに注目してほしい、人間的に感情の変化とその行方

砂という変わり映えのない舞台を飽きさせない“圧倒的映像美”

勢力争いや地位権力、立場や血筋が入り組み
愛を介してすらも読めない“人間の渦巻き”

それにより犠牲になったゼンデイヤの心情の浮き彫り。


これだけSF×ドラマがうまくはまりこんだ
作品はあまり思い浮かばない。

ゼンデイヤ!(チャニ)
彼女のあの最後の涙をみたら
今まで感情移入していた彼女に対しての想いが一気に溢れたかのように虜。

何度も言うが
絶対に続編をお願いしたい終わり方‼︎
🙇🙇
A8

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