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デューン 砂の惑星PART2のHkのネタバレレビュー・内容・結末

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
3.3

このレビューはネタバレを含みます

前半は緩慢で、終盤にかけていっきに色々な要素が詰め込まれていった印象。説明がほしいところでことごとく描写が不足していた。ポールが母と対立しつつ、ジェシカとの恋に落ちながらも権力ーーそれは父のように「心」ではなく力とそれによる人身掌握によってもたらされるーーを手にしてフレメンを従えるという成長過程は面白いのに、その糸ですら見えにくく、そうかと思うと最後であっけなく皇帝を組み伏せていて軽く拍子抜けする。ジェシカ、ラッバーン、皇帝の娘も重要な人物のわりに扱いが軽かった。ラッバーンとポールの決闘シーンでポールが従兄弟と呼びかけたところでラッバーンが「まあ…」と言って流しているところは流石に笑ってしまった(そもそもポールがハルコルネンの血を引いていると判明するところもあっけなかった、余談だがデューンの原作はスターウォーズの公開より早く書かれているらしいのでこのアイデアはいちおうDUNEのほうが先)。そもそものテーマである香料、そして人を服従させる声の力については今作で新しい情報は提示されなかった。次回作があるとするのなら今作は物足りないし、ないのなら原作(を読め)主義にあきれてしまう。
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