レビュ彦

デューン 砂の惑星PART2のレビュ彦のネタバレレビュー・内容・結末

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

皆さん、もう一度ストーリーを多少なりとも把握して観直したら良い。PART2がPART1に優っているところなんか一つもない。豪華キャストも水の泡。PART1がPART2のことを考えずにもう少し良いラストだったら圧倒だったのにと、PART1への悔いが残りまくる。

「これはポールとチャニのラブストーリーだ」とか言うコラムがパンフでもたくさん言われてたけど、少なくとも俺は『DUNE』にラブストーリーなど求めていやせん。ティモシーとゼンデイヤならなおさら他の映画でやってくれ。

というかゼンデイヤの演技がPART1から引き続きもうダメダメだったけど、これは『ユーフォリア』を観ちゃってるからそのイメージが強すぎるのか?どう観てもZ世代のカリスマにしか見えない。わざとらしくてしんどい。でもフレメンっぽい俳優の一番手はゼンデイヤだと思うから『DUNE』と『ユーフォリア』が相容れなすぎるのかもしれない。


フェイド=ラウサはビジュは歴史に残っても構わないけど、中身がジャイアンくらいの規模。むしろ敵であり味方であるジャイアンの深みの方が遥かに上。いろいろ端折られてるんだろうけど、ただ捕虜の3アトレイデス兵倒してウハウハになってレア・セドゥの誘惑にやられて、いざ決闘でガチアトレイデスにやられただけのヴィランは歴史には残らん。本っっっっ当にもったいない。3を視野に入れてるなら5秒のアニャよりフェイド=ラウサの深掘りに使ってほしかった。死んでもうたやん。
ビジュは歴史に残るって書いたけど、『ソー:ラブ&サンダー』のクリスチャン・ベイルの方がよっぽどビジュ良いと思う。てかやっぱ悪役に同情の余地を持たせちゃカリスマが廃るってもんだ。最高だダークナイト。


サンパーをグッズ化しろ。絶対に買う。


全然まとまってない言いたいことがたくさんあるけど、とはいえ傑作。歴史に残ってほしいから、言いたいことが山程出てくる。立ち会っている、一生残る映画の誕生に。



1.43:1(IMAX GT Laser & IMAX 70MM)
1.90:1(IMAX Digital & non-GT Laser)
2.20:1(70mm prints)
2.39:1(non-IMAX theatrical ratio)
レビュ彦

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