いーだけん

デューン 砂の惑星PART2のいーだけんのネタバレレビュー・内容・結末

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
3.7

このレビューはネタバレを含みます

独特な世界観のSF作品でした。
前作同様の台詞で説明するのではなく画で語る映画で、描写は丁寧なのでしっかり観ていればある程度は分かるけど、
専門用語などの細かい解説はないので「そういうものなんだろうな」で最後まで突き進んでいきました。

世界観の魅力の描写は1作目程はありませんでしたが、引き続き作品の世界観が良かったです。

今作ではより宗教の要素が大きく、宗教の政治利用や英雄の光と影のようなカリスマ観という所が作品の一つの大きなテーマだったのかなと思います。

この監督は、「女性の強さ」のようなものをあえて強調する作品が多い気がしており、
本作でも主人公の周りの女性陣、ジェシカとチャニが印象的に描かれていたと感じました。

ジェシカについては、「母として」と「教母」としての両方の思想を持っている演技(血統〜政略結婚のシーンなど)が良かったです。
頼れる母親像と力強い女性像というか。
また、命の水を飲んだあとは違う人になるような演技から、ジェシカに何が起きているのか、母なのか教母なのか分からないようなドキドキ感がありました。

チャニについては、主人公を救世主ではなく一人の人間として見ており、その視点はカリスマに対する批判や、観客の目線を代弁する役割にもなっていたと思います。
主人公に純粋に惹かれるときや、政略結婚のシーンのチャニの表情が良かった。

スティルガーの狂信者としてのコミカルさも作品の味付けになっていて良かったですし、次回作が楽しみな作品です。

もっと楽しむには原作を読むべきなんでしょうが、文字数的に中々ハードルが高くて😂
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