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デューン 砂の惑星PART2のおはうちのレビュー・感想・評価

デューン 砂の惑星PART2(2024年製作の映画)
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前作より眠くないのは間違いない!

やたら主人公の肩書きが長くなってマフティー・ナビーユ・ユリンみたいになるし、核ミサイルが登場しちゃうから富野由悠季み、ハイテク兵器が沢山登場しても核の方がヤバいと思わせる感じがね。西暦10000オーバーの未来で未だに核で脅しが成立すんのか…これが普遍性か。

全て架空の文化でしか無いのにナルホドそんな儀式があるのですな〜って思わず感心しちゃったな。古くから存在するような民族だが、儀式に使われるのは人体から液体を吸い出すハイテク機械がベースになっていて面白い。青い液体を採取する場面も架空だが凄い!と率直に思う。

バウティスタ怒ってばっかで可愛い。スパイスがゴッソリ無くなり怒ってアジトに殴り込めばバタバタ部下が死んでサッサとトンズラする早さ。叔父上に殺された側近の悲鳴をドア越しで部下と聞いたら入ってこいと言われたバウティスタの「勘弁してくれよ…」な感じね。靴舐め!

前作では一筋縄にいかなそうな存在感を醸し出していたハビエル・バルデムが、新作では事あるごとに「予言通りだ…」と呟く予言通りオジサンになっててワロタ。いちいち救世主の名前の「リサーン・アル=ガイブ」しか言わないオジサンに後半なってラストの決闘直後はワロタ。

ハビエル・バルデムが涙をチラッと見せる場面は合成かな?水は貴重だから涙もゲロも流すんじゃねぇえって言ってた男がホロリと流していて良かったね。人口っぽさあるから笑っちゃう側面もあったかな。

ドゥニ版デューン、パート1は初見だと理解に遅れるSF設定や固有名詞を覚えさせるよりも荘厳な劇伴を流しながら雄大な風景やガジェットや世界観や美術を描写するのを繰り返して、全然分かんないまま進行するのが今思うと長所だった。パート2になると案外わかりやすい勧善懲悪っぽさ帯びてるので簡単。

サーダカーの皆さんは毎回「サーダカー!」って呼び掛けてガシャってポーズ取るの大好きになったのでサーダカー好き。モモア殺しは許さん。

白ハゲ闘技場モノクロ決闘シーン良かったよね。ハッタリ決まりまくって面白かった。

IMAXレーザーGTのミシェル・モナハンの鼻は美しかった。

3時間あってクライマックスの合戦シーンは短めに収めてサッと終わらせんの阿呆かと思ったわ。筋書きとしては奇襲で勝つのは分かるけどさ、もうちょい敵側も接戦に持ち込んで燃える脚色をするとかさ〜!フェイドが指揮して盛り返すとかやっちゃいなよ〜!敵の格を上げてよ!
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