45年前にジョージルーカスが侍たちの宇宙戦争を描いたのだとすると、これは砂漠を舞台にした忍者の物語に思える。
ポールたちの復讐譚としての本作は、秘められた感情や明かされてこなかった過去が絡み合い、厚みを増していた。
美しい砂の惑星の風景、サンドワームを呼ぶ振動、集結する大勢のフレメンたち…
この世界は私たちを包み込み、彼らの闘志は見る者に伝染する。
この監督は未知の生物、誰も知らないものをイメージして形にするのがとても上手だ。現代の技術を持ってしても、ここまで完成された美しいフィクションは彼にしか作れないのでは。
ジョシュ・ブローリンとハビエルバルデムが脇を固めてるのがめちゃ嬉しいんだよな。ノーカントリーのお2人です。まじ渋いです。
ポールとチャニの関係性に感情移入できてない。続編でこの物語がどのように終着点に向かうのか、楽しみだ。
とにかく映像体験としては100点満点かな。あとハンスジマーの音楽も忘れずに。