なるせ

シークレット・マツシタ/怨霊屋敷のなるせのネタバレレビュー・内容・結末

5.0

このレビューはネタバレを含みます

ペルーに実在するマツシタ邸へ潜入するも失踪したカメラクルー
半年後に見つかったテープには驚愕の映像が…という所謂ファウンドフッテージ物

冒頭ではマツシタ邸で過去に起きた出来事をインタビューを通して説明してくれてとても親切設計
カスタマーサティスファクションを意識した結果でしょうか
確かに舞台の歴史を知っておくとより楽しめますもんね、掴みはばっちりだ

メインビジュアルでも印象的な「死」の文字ですが写真などに刻まれていたり予告で確認できるように額に浮かび上がったりと重要な場面で出てきます
日本語に馴染みのある人からすれば少し滑稽に見えるかもしれませんが、日本語とは無縁の方々からすると幽霊屋敷で突如現れる「死」の文字はとてつもなく不気味な記号に見えることでしょう
「ハラキリ」「セップク」「カタナ」などの外国人から見た日本人イメージ(古め)も飛び交い、いつか届くであろう日本へと思いを馳せていたのでしょうね
8年の時を経てようやくこの作品が日本に辿り着いたというのは非常にエモですね
子供部屋で出てくる積木のようなおもちゃに”S”と”M”の2つのアルファベットが書かれており、これは「シークレット・マツシタ」の頭文字という製作陣の遊び心も感じ取れるのも評価ポイント

エンディングの映像もバイオハザードなどのホラーゲームっぽさがあってかっこよかったですね
そこで流れる日本語の曲もその映像に合わせて聞くと物凄く不気味に聞こえるので映像の力ってすごいなあ

ところでこのマツシタ邸は2階でしか怪異が起きないことから”なら1階は大丈夫じゃん!”となって銀行が入っていたらしい
事実は小説よりも奇なりとは正にこの事だ
なるせ

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