ホーガン

シークレット・マツシタ/怨霊屋敷のホーガンのレビュー・感想・評価

3.0
ペルーのリマに実在する幽霊屋敷「マツシタ邸」を舞台とし、卒業制作として若者が心霊映像を撮影しようと現場に突入するPOV作品。実在する心霊スポットをテーマとするホラーとしては、清水崇監督の「恐怖の村」シリーズや韓国映画の「コンジアム」などがあり、やっぱりフィクションよりも気分は上がる。本作の心霊スポットは遠い南米の幽霊屋敷だ。

ちょっと情報が無いので分からないんだけど、ロケ地は実在する幽霊屋敷なのかな? 部屋の中はかなりの痛み具合と埃の多さが凄くて、スタジオ撮影だとすれば中々の美術。一方、建物の外観が一切写されていない。そのため、どういう建物でどういうロケーションなのか分からず、感情移入が出来ないところは難点。実在する心霊スポットがテーマなら、これは絶対的に必要なショットだと思う。大人の事情なのかな。

作品自体は実にシンプルなPOV作品で、ホラー演出も悪くはないが目新しいところもない。ファウンドフッテージなのにBGMが付いているのは興醒め。あと、前の居住者がマツシタという日系人なので日本的な演出が多く、これが日本人にとっては失笑。おでこに「死」って、クラウザーさんかと思ったw

ペルーの実在する幽霊屋敷という点で貴重な心霊ホラーだけど、敢えてオススメするほどの作品ではないかな。
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