よーぐると

カッコーの巣の上でのよーぐるとのネタバレレビュー・内容・結末

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)
3.8

このレビューはネタバレを含みます

評価高いし、あらすじ読んで、急に観たくなって借りてきた。
夕飯食べながら観る作品ではなかったなあ…ばっちり食欲を失くした。

観終わってから調べて、最後の姿はロボトミー手術のせいだと知った。マーフィ好きだったなあ。一番仲間想いで器の大きい男だった。いくら耳が聴こえない(ふりしてる)からってハブにせず積極的に交流しに行く姿が良かった。それがチーフの心を開くきっかけになったんだろうなあ。エア野球観戦も釣りも驚くべき突飛な行動だけど、全部仲間と一緒に喜んだり楽しむための行動だったんだよなあ。決して仲間を傷付けることはしない。

イケメンくん、ビリーは仲間の助けで僅かでも幸せな時間を過ごしたはずなのに、自ら死んじゃったよ。弱点って分かってるのにあえて母に言い付けると脅した婦長さん最低だったなー。結局家族から受けたトラウマって残念だけど(相当頑張って克服しない限り)一生引きずっていくんだろうな。

最初、窒息死させるんじゃなくて気絶させて、マーフィも連れて行くんだと思ったけど、あの状態じゃ身体は生きてても心が死んでるもんな。マーフィの出来なかったことをチーフが見事にやってのけて、最後に窓から出ていくシーンは2人の友情を感じた。マーフィという一人の人間のおかげで、こんなにも周りの人が変われるのだから、本当に誰と関わっていくかで自分の人生も左右されるよなあ、と身に沁みた。