のんのん

カッコーの巣の上でののんのんのネタバレレビュー・内容・結末

カッコーの巣の上で(1975年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

カッコーは巣が無いんですってねー。

さて、この映画も若い頃に観た。昔は単純に衝撃を受け、単純に面白いと思っていた。そして単純にジャックニコルソンの気持ちになって観ていたのだと思う。

ジャックニコルソンの上手な演技に騙されるのだ。だからジャックニコルソン側に立つのだ。ロボトミーかよ、やめてくれよ!ってね。

ジャックニコルソン。本当は暴行ばかりする刑務所行きの危険人物。しかし病気なのかはわからない。それって現代でもわかりませんわよね。病気じゃない人が、人に危害を加えることってある??と考えてしまったりもするしね。

しかしそんな危険人物も刑務所は逃れられても、精神病院には歯が立たない。精神病ってなんなのかなーって分からない。

ずっと病院に入っている知人がいるのだ。20代からずっと。もう80歳ぐらいだと思う。たまにしか会わないと、病気なのか分からないのだよ。とても静かな人。

この映画の患者たちも病気なのか、病気にさせられたのか分からないのだよ。でも自ら入っている人もいるのだよ。家族が入れる人ももちろんいるのだよ。飲みたくなくても薬を飲まされる。

ダイアンレインをおっかなくしたような顔の看護婦長。(昔だったので婦長)何も悪くない。しかし、ジャックニコルソンに首を絞められる。

もうこの時にはジャックニコルソンが凶悪犯罪者ってことを忘れて、一緒になって看護婦長の首を絞めたくなるほど憎くなっているのだ。

この看護婦長、悪くはないのだ。しかし愛は感じられない。ただ、規律を守るために意固地になって仕事をしているだけに見える。だからこの婦長が悪者に見えてくるのだ。

結論。愛が無いとダメなのだ。どんなことにも愛が無いとダメなのだ。ラブ&ピース。でも愛ってなに??愛ってのが一番難しいか??、、、ってのがこの映画の言いたいことですわね。んなわけ無いか!失礼しました。

チーフの最後は感動的ではあるが、謎も残る。(殺してくれてありがとう。主人公とわたくしより。)最後の音楽が素晴らしいです。はて、死にたくなかったかな?わからん。映画って面白いですね。

年を取ったら単純には観られなかった。いつかまた観る。つらたーん。もう一つの結論。人間はみんな狂ってる。
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