このレビューはネタバレを含みます
昔、同級生の母親との会話を未だに覚えている。
｢たかちん、ジャック・ニコルソン好きなのか。じゃ、見といた方がいいぞ。｣
かれこれ20年くらい経て、遂に観ましたよ。
なるほど、なるほどね。
これは強い映画だ。
昨今の映画がとにかく｢わかりやすい｣ので、本作のように群像(マクマーフィー中心とはいえ)の中から徐々にテーマを絞り上げていくような描写は、新鮮で、かつ｢観る力｣をとても消費する。そして、見応えがある……！
悲劇と希望を同時に描き、なんともなんともな読後感は堪りません。
｢ミスト｣｢ミリオンダラーベイビー｣そして｢カッコーの巣の上で｣って感じ……
