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ゴヤの名画と優しい泥棒のtoronekoのレビュー・感想・評価

ゴヤの名画と優しい泥棒(2020年製作の映画)
4.0
これが本当に実話なのか!?と疑うほど。素晴らしい作品だった。まさかの涙が出た。まだまだ戦後の高度成長期だからこその内容とも取れるけど、今の時代でもこんなカタチの"優しさ"があっていい。みんながみんなを想っているから起きるほんの少しのズレが大事件になって、それさえも、また互いを思い遣る心が集まってこの結末になる。ブラボー!!これが人間社会そのもの。法やルールやモラルもこれを超える愛と信頼が本当の意味で世界を、人々の心を変えてくれる。今の時代こそ沢山の人に是非見てほしい。どんなに幼稚で拙くとも言葉で、ちゃんと向き合って話すことで想いは伝わる。察しろなんて烏滸がましい。伝える。伝える。あらゆる言葉を駆使して伝わるまで伝える。
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