映画好きの柴犬

ボイリング・ポイント/沸騰の映画好きの柴犬のレビュー・感想・評価

3.8
沸騰からの...

 クリスマスで賑わうレストランで、どんどん追い込まれていく主人公たちスタッフの修羅場が、ワンカット・リアルタイムの生々しい緊張感で描かれる。まあ、いくらなんでも色々起こり過ぎって感はあるが😅

 ワンカットものって、ワンカットにするために用意周到に作り込まれた感が先に立ってしまって、逆に嘘くさく感じてしまうことが多いんだけど、本作はそれほど感じられなかった。思うに、ワンカットを目的とせず、リアルタイムに描く手段として使っているところがいいんじゃないかな。カットを割っちゃうと、時間経過が曖昧になりがちだからね。

 ただ、これもありがちだけど、匂いと音の届く範囲を都合よく変えている感じがあったのはちょっと残念。