今まで無かったように、観ないようにしていたあの頃がルドヴィコ療法で突きつけられる。
ノラの不安な学校生活から始まって少しづつ友達もできて安心しだした頃のアベル。
全部があの頃特有の歪んだルールみたいな空気でから周りしていく感覚。加速的にあの頃の世界に引き戻される。
ノラの髪型はずっと可愛いな、それに対してアベルの髪は綺麗すぎ。
お父さんなんか、全部間違ってないか?
こーゆー思い出が親との壁を隔てて来るのか。でも、2人はこの頃からこれからも強い人になると思う。
あの頃の無知故のグロさが沢山あって、でもノラは眩しいくらいに強くて正しくて優しくて、俺にはそんな事出来なかったよ。
でもあの頃の俺が俺の中で俺としての俺を作っててまだ居なくなって居ないんだなって思えた。
苦しい映画だけど、忘れたらダメな映画だ。すご。
誰もがこの物語のどこかには居て、絶対に知ってる物語。
これを分かってしまう来るさよりも
今はこれを知らないで育ってしまう恐怖の方が感じる。
あのラストシーンで終わってくれて良かった。
これは辛く悲しい映画なんかじゃなくて、
愛がある。