EDDIE

アンビュランスのEDDIEのレビュー・感想・評価

アンビュランス(2022年製作の映画)
4.7
興奮が醒めない!無闇矢鱈に転がるパトカー、突然の大爆発、自動射撃車のガジェット等、数え出したらキリがない荒唐無稽な演出の数々。これぞベイ。ユーモア溢れる会話の連続に爆笑、更に感動を誘う展開と感情が大暴走。キャラの個性も光る大傑作!

〈ポイント〉
・冒頭から最後まで光るマイケル・ベイ味のコッテリムービー
・コッテリしてるけどもっと欲しくなる中毒性
・異兄弟設定のジェイクとヤーヤの絆が強いんだか仲悪いんだかわからない凸凹具合がたまらなく愛おしい
・とはいえこいつらは犯罪者
・犯罪者なのに応援したくなる一種のヒーロームービー
・救命士役のエイザ・ゴンザレスが終始素敵すぎてもう虜
・マイケル・ベイが自らの過去作を引用したり揶揄したりする会話劇がたまらなく面白い
・そりゃあベイだから爆発の連続
・意味なく車がぶつかるし転がる
・キャラも個性派が揃いすぎて大渋滞!だけどそれが良い
・兄弟喧嘩もするけど、個人的には2020年代最高のバディムービー
・ジェイクと救命士エイザの除細動器のくだりは笑いが止まらなかった
・笑いどころも満載なのに所々感動ポイントもあるのがまた良い

〈雑感〉
ちょっとお気に入りポイントがありすぎて、ポイントだけで長くなりました。
136分の長さは感じる映画なんですけど、それでももっと欲しくなる中毒性がこの映画にはあります。
すでにおかわりしに行きたいぐらい。

ヒューマンドラマとして感動するという意味では2022年は『ブルー・バイユー』や『コーダ あいのうた』がありましたが、違う意味で本作は2022年最も興奮した作品。
鑑賞後にここまで興奮を隠しきれないのは今年初かもしれません。
マイケル・ベイの映画といえば『ザ・ロック』にはじまり、『バットボーイズ2バッド』や『アルマゲドン』あたりが特にお気に入りなんですが、本作は個人的にベイフィルムでNo. 1に躍り出ました。それぐらい好きです(ちなみに『トランスフォーマー』はあまり好きではありません)。

とにかく好きなシーンが多すぎるのと、敵も味方もキャラクターが全員好きすぎるんですよね。
あとはバディムービーが好きなので、ダニーとウィルの兄弟の絆が所々脆く見えたと思いきや、いや本当互いのこと思い合ってるなっていう強固さを感じさせるシーンもあり、目頭が熱くなりました。
ネタバレになるので細かいところは書きませんが、終盤のマフィアの本拠地での一幕は最高の瞬間でした。
ジェイクのセリフや目線から「お、これは来るぞ、来るぞ、来るぞ」と思わせて、期待通り「来たーー!」となった時は大興奮。

あとはタイトルの通り、救急車で逃げる逃走劇ではあるんですが、緊迫したシーンとゆるいシーンがテンポ良く描かれることで、そのシュールさにまた笑わせられたりと感情がとにかく忙しい作品でした。

2022年3月公開作品で観たい作品で観れてないものもあるので、どうなるかはわかりませんが、気持ち的にはもう一度観に行きたいぐらいに気に入ってしまいました。

〈キャスト〉
ダニー(ジェイク・ジレンホール)
ウィル(ヤーヤ・アブドゥル=マティーン2世)
キャム(エイザ・ゴンザレス)
モンロー(ギャレット・ディラハント)
アンソン・クラーク(キーア・オドーネル)
パピ(A・マルティネス)
ザック(ジャクソン・ホワイト)
エイミー・シャープ(モーゼス・イングラム)
スコット(コリン・ウッデル)
マーク(セドリック・サンダース)
ロベルト(ジェシー・ガルシア)

※2022年新作映画55本目
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