りょう

ウーマン・トーキング 私たちの選択のりょうのレビュー・感想・評価

3.3
メノナイトという現代的な機械や電気を使わないコミュニティで起きたレイブ事件を元に作られた作品
このコミュニティでは昔ながらの生活をしているので、家父長制と厳格なキリスト教信仰が基本
学校に通うのは男性のみ
女性は男性の言う事に従い生活のサポート
文字にすると、ほぼ奴隷のようだ
ここに尊敬が入ると違うのに

寝ている間に麻酔薬で気を失わされ、その間に事が行われ、目が覚めると血痕が残ってる
それを悪魔の仕業とか妄想と納得させられるが、現行犯を捕まえた事により全てが発覚
それにより、町へ出て男達が居ない間に女だけでこの後どうするかを話し合う

何もしない
闘う
出て行く

ここに信仰が加わるから面倒
天国に行けなくなるから何もしないという考えがあるという、なんとも凄い
自分達で投票して、決まらないから話し合う
そして、それに従うというのもまた凄い。

家父長制という古い考え方が支配するコミュニティでの事件だったが、差別という全ての考え方の根本。
未だに消えない問題。
特殊な人達の話ではなく、目の前にある考え方。

流石のフランシス・マクドーマンドでしたが、ほぼチョイ役、ルーニー・マーラの笑顔も怖いね
「Tar」のようにいつまでも色々考えさせられる映画でした
りょう

りょう