序盤に訪れるクライマックス、お前のものの考え方、生き方を顧みろとこちら側を指差してくる瞬間への流れが直線に過ぎずちょい婉曲的、おうこりゃ気持ち好くぶっ刺さるわい後頭部に、と親指が立ったんですけれども。
性自認に違和を持った人物を襲った悲劇の描き方も同様、胃液の逆流喰らったみたいにえぐくって油断出来ねえ映画だこりゃと思ったんですけれども。
以降は自らのものの考え方の極端さを、外側からの視点しか持てない愚鈍さを、再認識させられるばかりで一つもコミット出来なかったすよね。
信仰こそが自由意思を縛り付けてんじゃね、なんつって、その特異に過ぎる前提が在る限りフラットで有意義な意見交換は無理なんじゃね、なんつって、全部茶番に感じてしまったんですよね。
という事で感想としてはただこの一言、俺なんか「忌怪島」でも観てりゃあいいんだどうせ頭が悪いんだからよ、と。