本当にwomenがtalkするだけのワンシチュエーションなのだけど、それぞれの役者の巧みな演技に感情を揺さぶられっぱなしで、飽きることはなかった。104分とコンパクトなのも良い。
実話ベースと知っていたものの、まさか2000年代のことだとは思わなかった。劇中で、それが現代のことだと教える陽気なDaydream Believerの強烈な違和感。世界にはこんなコミュニティがまだあるということに心が苦しくなる。
女性陣、みんな良い。みんな少しずつ異なる意見を持っていて、それぞれ感情的に主張してぶつかるけど、誰かが辛い時には全員がその人の周りに集まって肩を支え合う。悪い所ばかりフィーチャーされたこの共同体の良い面でもある。
発言も出番も少ないマクドーマンドの存在感の強さ。彼女の頑なな選択は、こういったコミュニティには強い信仰がベースにあることを伝えている。
唯一出て来る男性がベンウィショーというチョイスがまた良い。彼自身の中性さが役とこれ以上なくマッチしていた。
23.06.25 TOHOシネマズシャンテ