村人100人以上がレイプされるという、ボリビアで起きた悲惨すぎる実話を基にした映画。
実際の事件とは場所や設定はかなり変えられている。
詳しくは語られないけど、欧米の宗教的なコミュニティになっている模様。
そして一番大きな違いはその事件をきっかけに女性達だけで今後どうするかを話し合い、決断するという部分。
実際の事件でもそうだったらしいけど、女性たちは男性上位の社会で発言権も決定権も持たない。
ただ話して決める。
それだけのことが彼女たちにとっては一世一代の、運命の分岐点。
しかし彼女たちは文字の読み書きが出来ないので、唯一の男性オーガストに書記を依頼する。
このオーガストには悲しい過去があり、都会から出戻りなので、唯一女性を対等に見てくれる人物。
このオーガストをベン・ウィショーが演じてるんだけど、彼の表情も相俟って最後の決断が切なすぎるんや。
幸せになって欲しいよ。
ルーニー・マーラがめちゃくちゃ美人で聡明な女性を演じてて惚れた。
レイプされて妊娠しているのに、努めて冷静に振る舞う。
プロデューサーでもあるフランシス・マクドーマンドは数少ない男どもを許そうとする憎まれ役を引き受けてるの偉い。
この映画の結末はご自身で観て頂きたいけど、実際の事件の顛末を。
鬼畜どもはそれこそ8歳~60歳くらいの女性を牛用の麻酔薬を使って昏睡させてレイプしていた。
中には3歳の赤子にもわいせつな行為をしていたという。
この鬼畜どもは裁判にかけられたけど、全く反省もしてないような態度だったらしい。
結果的に犯人のうち7人は25年、麻酔薬を渡していた獣医師は約12年の刑が課されたという。
そして1人は逃亡。
これだけの被害者が出てるのに軽すぎる。
全員死刑で良かったのに。