自給自足で生活するキリスト教一派の村で起きた連続レイプ事件。被害者の女性達が、事件とこれからについて、ひたすら話し合うお話。
話し合いが本当にしっかり描かれていて自分も一緒に考えながら話し合いに参加した気分になった。
自分の考えを伝えて、相手の考えも汲んで、これからどうするかということも考えなければならない難しい話し合い。
そしてみんなの考えをまとめてこれからどうするのが1番いいのか擦り合わせて行く難しさ。
赦すか闘うかそれとも去るか。
極端すぎる。加害者は何の罰も受けず、
なぜ被害に遭った女性達が話し合いをして、この3つの選択肢から選ばなければいけないのか。
男性の言いなりにならないといけないのはなぜなんだろう。
男の為になぜここまで苦しまなければいけないのだろう。
闘いたくても力では負けてしまうから?
でも自分たちがいないと男は生きていけないと女性達は知っている。
彼らを赦さないと天国に行けない?
被害者なのに天国に行けないの?
「赦しを強いられたら赦せない」
彼女達の選択が正解かどうかは関係ない。いや正解はないんだろうし、きっとどんな状況でも彼女達は生きられるだろう。順応できるんだろうな。
女性の強さと逞しさを感じたし、女ってやっぱりすごいんだなと思った。
ベン・ウィショーが優しくて、良い役どころでハマってる。
そしてルーニーはいつでも清らかで賢くて美しい。大好き。
こんな事件が実話だなんて信じられない。しかも2010年ってつい最近。許せない。
サラポーリー、こんな骨太な人間ドラマも作れるのね。
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2023/𝒩𝑜438◡̈✧🌛☽・:*
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