Rea

ウーマン・トーキング 私たちの選択のReaのレビュー・感想・評価

4.0
2005年〜2009年にボリビアの宗教コミュニティで実際に起きた事件を題材にしたベストセラー小説を映画化したもので、まさに新進気鋭作。素晴らしい実力ある俳優たちが織りなす会話劇は、まるで舞台を観ているかのよう。

自分も含めて、命より大事な信仰・赦しというものが理解できないと、受け入れ難い部分があるとは思う。劇中で語られるように「赦しは時として許可と混同される」からだ。

それでも、自分たちが持つ人としての権利を再認識し、タイトル通りに「話し合う」ことで、暴力に対して暴力で抗うのではなく、どう闘うのか、その在り方を模索していく。人間の美しさはその知性にあるんだと思う。

そしてこのような悲惨なことをなくしていく為にも、オーガストのような存在、教育が改めて重要だと感じる。
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